■概要
堀田
企画の趣旨を。僕は何かと向山先生とお仕事することがあって個人的に自分も教員だったのでいろいろと興味をもって向山先生の本を読んできました。それはそれとして,僕が大学に来て,表先生が内地留学で富山から来るのもTOSSの関係があってつながっています。学生や,現場の先生たちはTOSSのことをなんとなく知っているけど,まあ,ほとんど何も知りません。だから表先生から学ぼうとこの会を企画しました。それが小川先生が知ってしまって鈴木先生に話がいって,高山先生に話がいって…と。こういう会が開けることは大変喜ばしいことだと思います。TOSSの先生方からは,何もしらない人に説明するつもりで,何が趣旨で,何がミソかをお伝えいただきたい。知らない側はたくさん聞きたいことがあると思うので質問をお願いします。
■鈴木文男先生によるTOSSLAND紹介
TOSSLAND
http://www.tos-land.net/index2.php
鈴木
これがTOSSLANDというサイト。12026件の登録があります。使い方の一例を紹介します。6年生の2学期後半になって,光村出版の「海の命」というお話がある。たとえば,「海の命」で検索をかけると,関連する指導案,考え方,教材研究が出てくる。「全発問」とすると,授業の展開が出てくるサイトがあったり,先行研究があったり,子供が書いた主題文がいくつか紹介されたりします。こういうったものをみながら,授業の組み立てを考えることができます。短い時間で密度の高い教材研究ができます。TOSSなりの発問や,授業の仕方が学べます。
鈴木
その後にTOSSランドのナンバー検索がでます。TOSSのインターネットランドHP集がでていまして電話帳のような形でTOSSランドナンバーが調べられる。たとえば,子供たちに暗唱させたいときに,5410548とすると,「TOSSみおつくし暗唱詩文集」というのがでます。枕草子の言葉が出てくる。クリックすると流れていく。ドラッグすると隠せる。隠しながら暗唱させることが可能になります。
TOSSみおつくし暗唱詩文集
http://www.toss-mio.com/miotsukushi/ansho.html
鈴木
漢字の関係では1117130。「漢字の読み先習」というのがあります。ランダムで流されて,子供に言わせながら漢字の読みを鍛えていきます。
漢字の読み先習
http://www.occn.zaq.ne.jp/cuadl709/iriguti.swf
鈴木
作文の関係では1117051。作文指導ランド。作文指導のやり方が紹介されている。向山型短作文指導。季節を書いてみてください。
作文指導ランド
http://homepage1.nifty.com/s-murano/sakubunland.htm
三好
秋?
鈴木
おしい!秋です。
鈴木
もみじが赤く染まっている。…と,写真をみせて子供にどんどん書かせます。そして,今のようなものを書いていくと作文ができます。
鈴木
算数の分度器関係のサイトで「ぶんドキンちゃん」。分度器を使って角度をはかるサイト。
分度器名人ぶんドキンちゃん
http://village.infoweb.ne.jp/~fwjh5664/dokin.htm
#ぶんドキンちゃんのデモンストレーション。
鈴木
分度器の使い方についてのヴィジュアルなサイトがあります。分度器に関するサイトもいっぱいあって,代表的なものを紹介させていただきました。
鈴木
様々なものがありまして,最近学習ゲームのサイトがあります。「かけ算ファイター『さが』」というのが最近子供たちに人気です。私が作ったサイトは「たし算道場」というのがあります。「さが」をモデルにして1年生が足し算の計算ができないかなと思ってFlashで作りました。堀田先生にも昨年のTOSS箱根会議でみてもらいました。
かけ算ファイター「さが」
http://homepage2.nifty.com/saganoia/Xfighter/index.htm
鈴木
足し算道場,30秒というのは,30秒でカウントダウンしていくと…。
堀田
やってみるとハードだよね。
鈴木
TOSS関係で「教室ツーウェイ」という雑誌があるんですが,子供が集中するサイトということで紹介されました。三好さんやってみてください。
三好
失敗…。だめだ…。
#+2でつまずく三好。
鈴木
自分が苦労したのはランキング表示させるサイトです。はじめ!とやって得点が出てきます。得点が出てきて,10秒たつと時間切れで,やめになると,ランキングに入ることもある。がんばってやる子は180点までいっています。
鈴木
最近作ったのは割り算のほうで,やっていくと赤いシールが増えていきます。子供は基礎基本をつけるというので全部やります。その後,割り算ホームランというサイトがありまして,3アウトでゲームセットです。
堀田
ピッチャーの絵がよくかけてるね。投げた後の表情が。
三好
やってみます。
#三好挑戦。
堀田
100の発問ってあるでしょ。僕もよく言うけど,100の発問ってのがTOSSのカルチャーの中にある。TOSSを知らない人でも十分使えます。
森下
ちょっと個別の教材の話から離れるんですが,TOSSの人たちがインターネットやコンピュータを何に役立てるか知りたい。今みると教材とかが多い。そういうことがメインになっている?あるいはコンピュータでもいいですが
鈴木
仕事に。
堀田
仕事というのは?
鈴木
ネット上の情報につながるのはありがたい。あとは…
高橋
インターネットですか?PCですか?実際に教材研究するときに使いますし,実際にやる場合に今のようなサイトも使いますし。TOSSに限らず同じだと思います。
森下
気になったというのは,僕は教育とコンピュータをテーマにしているので,たとえばこれだけの教材集めているところはないですよね。きっとアニメーション提示用の教材がきっとすごく意味があるんじゃないかなーと。それが集まっていることに対して。需要があって…と。
堀田
これが作られ始めたのは2000年。たちあがって3,4年目で,1万2000件Flashのものもある。それができるっていのは運動体の強さだよね。かなりの勢いで増えましたね。インターネットの活用からみればひとつの側面だけど,ものすごく強調して増やしてきた。インターネットで教師が使えるツールを取り出せるというのは2000年のときには亜流でした。2005年にむかっては主流だと思います。
高橋
よく言われるのは子育てに忙しい女教師が明日の準備がすぐできると。
堀田
これだけ集まるとすごいよね。ランキングがあるんだけど,ソートをすると,いっぱい使われているものが上に来るという使い方ができる。そうするとこれが一種の格付けになる。1万2千のうちの4番が鈴木先生。すごいですね。僕らでお祝いしておきます。
五十川
圧倒されました。ここまでたくさん用意されているとは思わなかった。教材提示がこんなにできるものがあるとは知らなかったです。
堀田
知らないんですよね。どうしたらいいですかね。いいものあるけど知らなくて「ない」と言うんですよね。学校の先生特有だと思うんだけど。
石塚
子育てしてるので,すごく気になるんですが,対象がものすごく広いですよね。作成されているのは小学校の先生?
堀田
家庭というか,保護者が悩んでいる場合と,先生自身が子育てしながらやっている場合とがある。
鈴木
高校の先生はいるにはいますが,少数ですね。
溝口
中学校の方はセミナーが全国規模で,私は理科ですが,全国で26名ぐらいです。
堀田
僕からみると中学校が1,2割,高校は1%とか?
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