秋の爽やかな風を感じるようになった9月10日(日),第27回メディア教育論ゼミが開かれました。
今回から新たに3名の方をメンバーに迎え,総勢20名によるゼミ開催となりました。
最初に堀田先生から,今後のゼミの進め方についてご指導がありました。ゼミ運営に対する各自の携わり方や,陰で支えてくれている人の存在を忘れてはいけないことなど,メディア教育論ゼミがチームであるために大切なことばかりでした。
また,博士論文の提出を目指しているゼミ生が増えてきていることから,博士論文提出までのスケジュールについてもご説明いただきました。博士論文を完成させるためには,先の見通しをもってかなり早めに,かつ質を高く仕上げなければならないことを改めて感じ,まだ道のりが遠い私であっても,気持ちが引き締まりました。
各ゼミ生の研究報告では,はじめに修了を間近に控えた登本さんから,博論執筆の際に役立ったWordやExcelの機能の紹介がありました。研究に直接関わる内容ではありませんが,こういった情報を共有していただけるのも,メディア教育論ゼミならではの良さです。
その後,修了が近い順番に各自の研究の進捗状況を報告していきます。今回は博士論文の構成について,多くのご指導がなされました。これまで査読論文にしてきたそれぞれの研究を一本の筋の通った論文にするのは簡単なことではありません。ご指導をいただいている発表者だけではなく,これから後に続く他のゼミ生も,貴重なご指導の言葉を聞き漏らすまいと,前のめりで聴いていました。
今回のゼミでは「研究には哲学がなければならない」というお言葉が印象的でした。なぜ自分はその研究をするのか,動機となっている怒りは何なのか,研究の成果は社会にどのように貢献するのか。こういったことは研究者として日々考え続けていくべきことなのだと,ゼミに参加するたびに強く感じます。
ゼミの終了後,修了を間近に控えた登本さんに,花束の贈呈が行われました。大変感動的な瞬間でした。これまで,研究に真摯に実直に取り組む大切さを示し続けてくださった登本さん。これから登本さんが残してくださった多くのものを,メディア教育論ゼミの文化として引き継いでいきます。
その後は,恒例のうな重をみんなで美味しくいただきました。ゼミ生みんなで,よく学び,よく笑い,よく食べる。これもメディア教育論ゼミの良さだと実感するランチをもって,ゼミが終了となりました。
(記録:D1大久保)