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児童が教科書を主体的に活用するための小学校教師による指導の方法と内容
自由進度学習に継続して取り組んでいる小学校で作成された学習指導案および学習計画の項目の分析
DXで働きやすく・学びやすい学校教育にしよう
第95回ゼミ(オンライン開催):2025/02/02(日)09:00-10:40
第95回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され,堀田先生とOB・OGの6名の計7名が参加しました.
各自の報告に対し,堀田先生から以下のような助言がありました.自身の働き方を考える上で,勤務先のニーズにどのように応えられるかを意識すること.自分の参画する組織の求めるものに対して,これまでの研究から得られたスキルや知見をどのように活かせるかを模索しながら貢献していくが重要とのことでした.
また,自身のブランディングについても意識することが必要であるというお話がありました.「あの人といえば◯◯の専門家」と認識されることは,専門性を確立し,信頼を得るために不可欠です.しかし,ブランディングは自然に形成されるものではなく,意図的に打ち出していく努力も求められるとのことでした.堀田研には,研究は一人ではできず,周囲の人との関係性の中で育んでいくという文化があります.そうした文化のもとで学んだからこそ,勤務先の文化,社会貢献先の学校文化の中でも,自分の強みを生かしながら,どのように調和的に研究や業務に取り組んでいるのかが共有されました.
さらに,業務や研究に必要なスキルのお話もありました.例えば,統計分析や英語などの研究に必要な基礎的なスキルは,得意な手法を活かしつつも,新たに学ぶべき技術はきちんと身につけておくようにというご指導がありました.
博士課程を修了後も,研究の経験を重ねていく中で,自分の強みを活かし,勤務先や地域に求められる役割を果たしていくことや,その姿を周囲にアウトプットしながら,自身の価値を確立していくことが重要であると学びました.
このゼミではそれぞれの研究分野,人生経験が多様性であるからこそ,自分のペースを見直したり,人生の教訓を得ることができます.今回のゼミでも,研究相談を通して,人生のブランディングや各研究の考え方について,自分の立ち位置やこれから先の研究に関わるこれからの人生設計についてリフレクションできる機会となりました.
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)
教師の学びも個別最適・協働的に!:GIGAスクールはじめて日記5
教師の協働性を支えるコンピュータを介したコミュニケーションに関する研究の動向
教職課程における新科目「情報通信技術を活用した教育の理論及び方法」の授業設計と効果に関する実践的研究
教育委員会を対象とした情報モラル教材の学習ログの活用ニーズの調査
コンピュータを用いた学習時における視距離測定システムの警告による視距離の変化
思考スキルの視点からみた各教科と発達段階の特徴
入学前の情報端末環境の違いによる教育学部大学生のICT活用スキルと指導力に関する分析
情報端末を活用した子供主体の授業に対する参観者の属性の違いによる観察の視点の比較
シンガポールのGCE A-Level予備試験における統計項目の分類 -数学,物理,化学,生物のH2 問題の分析を通して-
大学生を対象としたAIに対する態度調査の試み
学習の振り返り記述に対する自動色付け機能の効果の検討
Changes in Teacher’s Awareness When First Supporting the Utilization of 1:1 Information Devices by Elementary School Students
Case Studies of DRR Delivery Lessons Using ICT in Elementary School Classrooms in Japan: Lessons from COVID-19 to Future Practices
中学校国語科において個別学習・グループ学習で生徒が動画コンテンツを使用する際の学習方略の調査
PCを用いた学習時の視距離のログを学習者に提示する機能の試作
第94回ゼミ(オンライン開催):2024/12/01(日)09:00-11:00
第94回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され、堀田先生とOB・OGの6名を含む計7名が参加しました。
ゼミの冒頭で、堀田先生からこのゼミの意義について、「研究を頑張っている人が研究のペースを保つこと」とのお話がありました。メディア教育論ゼミは、東北大学情報科学研究科を修了した後も、それぞれの研究について進捗報告や相談を行う場として継続されています。
各自の報告に対し、堀田先生から以下のような助言がありました。たとえば、学校における探究的な授業の設計の話題について、ワークショップや研修の設計にも共通点があり、方法の意義を明確に説明し、具体的に演題を設定することで、学習者の意欲を引き出し、思考を促進できるという指摘がありました。また、既存の理論と、今日みられる実践とをどう関連付けるかという話の中では、全般的に関連づけるわけではなく、実践を分解した上で、それぞれのパーツが既存の理論のどこに位置付くか、位置づかないかを整理することに意義があるという指摘もありました。
このように、堀田先生が各報告を他のゼミ生にも役立つよう価値づけてくださることで、研究の考え方が一層鍛えられる場となっています。
さらに、堀田先生からは、自分の立ち位置や強み、研究の系譜を意識しながら、自分らしい実践や研究を進めていくことの重要性が強調されました。教育工学の学際性の高さから、ゼミ生の研究分野は必ずしも教員養成とは限らず、メディア論や言語学習にも派生しています。異なる背景や視点を持つゼミ生が集まるこのゼミだからこそ、新たな示唆や気づきを得られることが改めて実感されました。
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)
DX時代の家庭科教育に期待する
教科書の使い方の指導に対する小中学校教師の意識の調査 -義務教育学校の教師の困難感・不安感に着目して-
教員が授業中に観察した事象を即時共有する際の視点の把握の試み
小学校低学年の児童および保護者を対象とした情報モラルに関する授業実践の評価
第93回ゼミ(オンライン開催):2024/10/13(日)09:00-11:00
第93回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され、堀田先生、OB・OGの8名,計9名が参加しました。夏合宿を挟んで4ヶ月ぶりのゼミとなり、その期間の各自の研究の進捗や今後の研究計画、また近況などの報告が行われました。
堀田先生からは、自身の研究をメタ的に捉えた発表への価値づけ、研究の中でも旬があること普遍的・哲学的なことがあること、旬があることだけに偏るのではなくそれらを普遍的・哲学的なことから捉える研究もしてみると良いこと、教育工学の捉え方などに関するゼミ生の発表を受けた堀田先生の考え方が示され、一人一人に対するアドバイスが行われました。
今回参加したゼミ生のうちここ数年で大学教員になったメンバーも複数いましたが、研究以外でも、経験年数の変化に伴う業務範囲や量の変化、研究や業務、プライベートとのバランスといった個々が直面しているの課題が共有されました。お互いに共有する課題や研究の進捗を確認する場があることは、研究を継続的に続けていくことの励みにもなります。本日もありがとうございました。次回のゼミは12月1日に開催される予定です。
(報告:メディア教育論ゼミOG・小田)
山形県河北町夏合宿(第92回ゼミ):2024/08/03(土)- 2024/08/04(日)
第92回ゼミは,毎年恒例となっている夏合宿。昨年度に引き続き,山形県河北町にある「べに花温泉 ひなの宿」を貸し切って開催しました。
以前の夏合宿は,メディア教育論ゼミのゼミ生の博論検討が中心でした。最後のゼミ生が博士号を取得し,堀田先生が大学を移られてからもこの合宿を続けるのは,研究コミュニティでの関係性を深めたり,広げたりということを考えてのことです。堀田先生,長濱先生,OG・OBの9名に加え,今年度からはアドバイザーとして,高橋先生@東京学芸大,柴田先生@東海大,田島先生@東海大,三井先生@山梨大,泰山先生@中京大,小島先生@奈良教育大をお迎えし,さらに特別参加として,縁のある研究室の博士課程の院生や実践研究に取り組む学校現場の先生など10名,合わせて27名が集いました。
1日目には,参加者が各自の最近の研究を紹介するポスターセッションと堀田先生の特別講義,2日目には,渡邉,泰山先生,大久保先生の3名の研究者としての取り組みの紹介の後,高橋先生の特別講義,そして最後に各自で合宿の学びをまとめて終わりました。
1日目の夜の懇親会も含め,研究コミュニティでの交流がとても充実した2日間でした。今回が10回目となるメディア教育論ゼミの夏合宿でしたが,これからも続けていきます!
(報告:メディア教育論ゼミOB・渡邉)
小学校の社会科教科書に掲載されているQRコードからリンクしている学習コンテンツの学年別・教科書会社別の比較
Japanese High School Students who Study While Staying Continuously Connected with Others via the Internet
Educational Effectiveness and Methods of Using 360° and Stereo Images in Elementary School Classes
生成AIが生成した混成型テキストの小学生と大学生の読解に関する調査
学習指導要領コードに対応した「NHK for School API」の開発とデジタル教材連携の取り組み
学習の振り返りに対する自動化された即時フィードバック環境の設計
教員養成課程の学生の生成AIの知識と有用性認識に関する調査結果の分析
マルチカメラ撮影・編集を取り入れた大学の授業における動画制作の実践
保健室来室情報記録アプリの活用
自律性の支援に取り組む教師の情報端末を活用する授業での机間指導中の意思決定の特徴
キャリア意識醸成などを設計指針に含む女子大学生・大学院生向けの プログラミングコースが動機づけに与える影響の評価
中学校の地層学習のフィールドワークにおけるVR教材の効果的な活用
Preliminary Study of Teachers’ Opinions on the Effective Use of Digital Textbooks
Exploring API Services to Enhance Information Collection in Inquiry Learning
学習の個性化を目指した授業に対する認識に影響する教授・学習観の構造の検討
小学生を対象としたARCSモデルを学ぶ学習プログラムの試行と評価
学校の通知文書に付加する「アクションアイコン」への外国出身保護者による評価
養護教諭の在職年数と統計的リテラシーに関する調査 -養護教諭へのアンケート調査より-
小学校の社会科教科書に掲載されているQRコードからリンクしている読解支援コンテンツの分類
探究的な学習における情報収集を支援するシステム開発のための予備調査
授業の事後検討会でチャットを活用した際の投稿内容を分析する試み
探究的な学習を進めるために学習者自身が期待する環境 -高校卒業者を対象とする調査を通して-
After Effects of Misinformation on the Internet Following 2024 Noto Peninsula Earthquake: Preliminary Study on Newspaper Articles and their Educational Potential for the Senior Generation
Development of a System for Visualizing and Evaluating Information Collection in Inquiry Learning
他者の発言を聞きながらコメントを入力する学習活動に対する児童の意識
Evaluation of AI-Generated English Reading Comprehension Questions by Japanese Teachers of English
学術論文にみる若手教師に関する研究の動向
小学校の社会科教科書に掲載されているQRコードからリンクしている学習コンテンツの分類
学習の自己調整に対する意識の向上の促進を目指した中学校理科における小テストCBTの試行と振り返りの分析
教職課程における新科目「情報通信技術を活用した教育の理論及び方法」のICT活用指導力を高める効果についての分析の試み
中学校国語科における文章理解モデルを援用したメディア読解について学ぶ学習の実践と評価の試み
GIGAスクール構想2.0推進ハンドブック -GIGA端末の更新で新しいステージへ
デジタル学習基盤を前提として考えていこう
令和時代の視聴覚教育の方向づけ
熊本県高森町 教育DXの軌跡
第91回ゼミ(オンライン開催):2024/06/02(日)09:00-10:40
第91回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され、堀田先生、長濱先生、OB・OGの6名,計8名が参加しました。各自が取り組んでいる研究や業務について報告があり、内容は家庭内での体調管理、研究者との交流、学内DXの取り組み、査読論文の対応など多岐にわたりました。
堀田先生は、試行錯誤しながら研究や業務に取り組んでいるメンバーに対して丁寧にコメントを寄せられました。「レビュー研究では時代背景を踏まえて考察すること」、「自分の研究をマッピングすることで研究のアイデンティティが明確になること」、「記事を書く際には研究者として求められるバックボーンを意識すること」など、具体的なアドバイスがありました。個々の相談内容を自分の立場に置き換えて考えることで、社会人としての学び方が鍛えられています。
今回のゼミでは、限られた時間や体力の中で研究や業務を進める厳しさについても話題になりました。
研究や業務が多岐にわたる中で、両立の難しさや成果へのプレッシャーも大きくなってきます。それを乗り越える手立ては状況や人、内容によって異なりますが、同じ学びを共有する仲間の存在が大きな支えとなっています。
前回からゼミの運営はすべてOBOGが行っていますが、社会人の社会人による社会人のためのゼミとして、持続可能性を模索しながら今後も取り組んでいきます。
次回は恒例の夏合宿が予定されています。
(報告:メディア教育論ゼミOG・八木澤)
An Analysis of Changes in the Awareness of the Teacher Who Supported to Elementary School Students the Utilization for the First Time of 1:1 Information Devices
Preliminary Study of Teachers’ Opinions on the Effective Use of Digital Textbooks
授業の事後検討会でのチャット活用による教員の実態に関する事例調査
高校における探究的な学習と資質・能力に対する学習者による省察と展望
中学校英語科の定期考査におけるCBT導入の事例調査
PISA2022の結果に見るGIGAスクール構想の影響
日本とアメリカの大学受験で用いられるグラフ表現形式による比較分類 -大学入試センター試験とアメリカンカレッジテストの数学及び理科の分析を通して-
Classification of Statistical Items in Japan’s National Center Test for University Admissions and the American College Test
個別最適な学びと協働的な学びの充実を図る授業における学習指導案の項⽬の検討 -都道府県等の教育センターが公開している学習指導案の項⽬に関する調査を通して-
第90回ゼミ(オンライン開催):2024/04/07(日)09:00-11:15
新年度1回目のメディア教育論ゼミが行われました.
堀田先生は東京学芸大学にご異動されましたが,メディア教育論ゼミは継続して行われています.本日は,堀田先生,長濱先生(東北大学情報科学研究科),OB・OG9名の合計11名が参加して,オンラインでゼミが行われました.
それぞれの立場や業務は異なるものの,博士号や修士号の取得後も交流をし,支え合う文化が育まれています.このような繋がりの中で,新たな研究が生まれることや,業務についての相談ができることが大変ありがたいことです.
今回のゼミの中では,期待と焦りを感じながら,それぞれの研究や業務に当たっていることを報告し合いました.堀田先生からは,焦りは必要なことである一方,安易に他者と比べるのではなく,焦りを前向きな力に変換するというお話をいただきました.
メディア教育論ゼミでは,各自の周囲の出来事がSlackで日常的に共有されています.場所や立場は異なっていても,同じ研究室出身の仲間として,これからも学び合っていきます.このような学習環境を作ってくださっている堀田先生に,改めて感謝の意を表したいと思います.
みなさま,ありがとうございました.今年度もよろしくお願いします.
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)