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PCを用いた学習時の視距離のログを学習者に提示する機能の試作
第94回ゼミ(オンライン開催):2024/12/01(日)09:00-11:00
第94回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され、堀田先生とOB・OGの6名を含む計7名が参加しました。
ゼミの冒頭で、堀田先生からこのゼミの意義について、「研究を頑張っている人が研究のペースを保つこと」とのお話がありました。メディア教育論ゼミは、東北大学情報科学研究科を修了した後も、それぞれの研究について進捗報告や相談を行う場として継続されています。
各自の報告に対し、堀田先生から以下のような助言がありました。たとえば、学校における探究的な授業の設計の話題について、ワークショップや研修の設計にも共通点があり、方法の意義を明確に説明し、具体的に演題を設定することで、学習者の意欲を引き出し、思考を促進できるという指摘がありました。また、既存の理論と、今日みられる実践とをどう関連付けるかという話の中では、全般的に関連づけるわけではなく、実践を分解した上で、それぞれのパーツが既存の理論のどこに位置付くか、位置づかないかを整理することに意義があるという指摘もありました。
このように、堀田先生が各報告を他のゼミ生にも役立つよう価値づけてくださることで、研究の考え方が一層鍛えられる場となっています。
さらに、堀田先生からは、自分の立ち位置や強み、研究の系譜を意識しながら、自分らしい実践や研究を進めていくことの重要性が強調されました。教育工学の学際性の高さから、ゼミ生の研究分野は必ずしも教員養成とは限らず、メディア論や言語学習にも派生しています。異なる背景や視点を持つゼミ生が集まるこのゼミだからこそ、新たな示唆や気づきを得られることが改めて実感されました。
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)
Case Studies of DRR Delivery Lessons Using ICT in Elementary School Classrooms in Japan: Lessons from COVID-19 to Future Practices
DX時代の家庭科教育に期待する
教科書の使い方の指導に対する小中学校教師の意識の調査 -義務教育学校の教師の困難感・不安感に着目して-
教員が授業中に観察した事象を即時共有する際の視点の把握の試み
小学校低学年の児童および保護者を対象とした情報モラルに関する授業実践の評価
第93回ゼミ(オンライン開催):2024/10/13(日)09:00-11:00
第93回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され、堀田先生、OB・OGの8名,計9名が参加しました。夏合宿を挟んで4ヶ月ぶりのゼミとなり、その期間の各自の研究の進捗や今後の研究計画、また近況などの報告が行われました。
堀田先生からは、自身の研究をメタ的に捉えた発表への価値づけ、研究の中でも旬があること普遍的・哲学的なことがあること、旬があることだけに偏るのではなくそれらを普遍的・哲学的なことから捉える研究もしてみると良いこと、教育工学の捉え方などに関するゼミ生の発表を受けた堀田先生の考え方が示され、一人一人に対するアドバイスが行われました。
今回参加したゼミ生のうちここ数年で大学教員になったメンバーも複数いましたが、研究以外でも、経験年数の変化に伴う業務範囲や量の変化、研究や業務、プライベートとのバランスといった個々が直面しているの課題が共有されました。お互いに共有する課題や研究の進捗を確認する場があることは、研究を継続的に続けていくことの励みにもなります。本日もありがとうございました。次回のゼミは12月1日に開催される予定です。
(報告:メディア教育論ゼミOG・小田)
山形県河北町夏合宿(第92回ゼミ):2024/08/03(土)- 2024/08/04(日)
第92回ゼミは,毎年恒例となっている夏合宿。昨年度に引き続き,山形県河北町にある「べに花温泉 ひなの宿」を貸し切って開催しました。
以前の夏合宿は,メディア教育論ゼミのゼミ生の博論検討が中心でした。最後のゼミ生が博士号を取得し,堀田先生が大学を移られてからもこの合宿を続けるのは,研究コミュニティでの関係性を深めたり,広げたりということを考えてのことです。堀田先生,長濱先生,OG・OBの9名に加え,今年度からはアドバイザーとして,高橋先生@東京学芸大,柴田先生@東海大,田島先生@東海大,三井先生@山梨大,泰山先生@中京大,小島先生@奈良教育大をお迎えし,さらに特別参加として,縁のある研究室の博士課程の院生や実践研究に取り組む学校現場の先生など10名,合わせて27名が集いました。
1日目には,参加者が各自の最近の研究を紹介するポスターセッションと堀田先生の特別講義,2日目には,渡邉,泰山先生,大久保先生の3名の研究者としての取り組みの紹介の後,高橋先生の特別講義,そして最後に各自で合宿の学びをまとめて終わりました。
1日目の夜の懇親会も含め,研究コミュニティでの交流がとても充実した2日間でした。今回が10回目となるメディア教育論ゼミの夏合宿でしたが,これからも続けていきます!
(報告:メディア教育論ゼミOB・渡邉)
小学校の社会科教科書に掲載されているQRコードからリンクしている学習コンテンツの学年別・教科書会社別の比較
Japanese High School Students who Study While Staying Continuously Connected with Others via the Internet
Educational Effectiveness and Methods of Using 360° and Stereo Images in Elementary School Classes
生成AIが生成した混成型テキストの小学生と大学生の読解に関する調査
学習指導要領コードに対応した「NHK for School API」の開発とデジタル教材連携の取り組み
学習の振り返りに対する自動化された即時フィードバック環境の設計
教員養成課程の学生の生成AIの知識と有用性認識に関する調査結果の分析
マルチカメラ撮影・編集を取り入れた大学の授業における動画制作の実践
保健室来室情報記録アプリの活用
自律性の支援に取り組む教師の情報端末を活用する授業での机間指導中の意思決定の特徴
キャリア意識醸成などを設計指針に含む女子大学生・大学院生向けの プログラミングコースが動機づけに与える影響の評価
中学校の地層学習のフィールドワークにおけるVR教材の効果的な活用
Exploring API Services to Enhance Information Collection in Inquiry Learning
学習の個性化を目指した授業に対する認識に影響する教授・学習観の構造の検討
小学生を対象としたARCSモデルを学ぶ学習プログラムの試行と評価
学校の通知文書に付加する「アクションアイコン」への外国出身保護者による評価
養護教諭の在職年数と統計的リテラシーに関する調査 -養護教諭へのアンケート調査より-
小学校の社会科教科書に掲載されているQRコードからリンクしている読解支援コンテンツの分類
探究的な学習における情報収集を支援するシステム開発のための予備調査
授業の事後検討会でチャットを活用した際の投稿内容を分析する試み
探究的な学習を進めるために学習者自身が期待する環境 -高校卒業者を対象とする調査を通して-
After Effects of Misinformation on the Internet Following 2024 Noto Peninsula Earthquake: Preliminary Study on Newspaper Articles and their Educational Potential for the Senior Generation
Development of a System for Visualizing and Evaluating Information Collection in Inquiry Learning
他者の発言を聞きながらコメントを入力する学習活動に対する児童の意識
Evaluation of AI-Generated English Reading Comprehension Questions by Japanese Teachers of English
学術論文にみる若手教師に関する研究の動向
小学校の社会科教科書に掲載されているQRコードからリンクしている学習コンテンツの分類
学習の自己調整に対する意識の向上の促進を目指した中学校理科における小テストCBTの試行と振り返りの分析
教職課程における新科目「情報通信技術を活用した教育の理論及び方法」のICT活用指導力を高める効果についての分析の試み
中学校国語科における文章理解モデルを援用したメディア読解について学ぶ学習の実践と評価の試み
GIGAスクール構想2.0推進ハンドブック -GIGA端末の更新で新しいステージへ
デジタル学習基盤を前提として考えていこう
令和時代の視聴覚教育の方向づけ
熊本県高森町 教育DXの軌跡
第91回ゼミ(オンライン開催):2024/06/02(日)09:00-10:40
第91回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され、堀田先生、長濱先生、OB・OGの6名,計8名が参加しました。各自が取り組んでいる研究や業務について報告があり、内容は家庭内での体調管理、研究者との交流、学内DXの取り組み、査読論文の対応など多岐にわたりました。
堀田先生は、試行錯誤しながら研究や業務に取り組んでいるメンバーに対して丁寧にコメントを寄せられました。「レビュー研究では時代背景を踏まえて考察すること」、「自分の研究をマッピングすることで研究のアイデンティティが明確になること」、「記事を書く際には研究者として求められるバックボーンを意識すること」など、具体的なアドバイスがありました。個々の相談内容を自分の立場に置き換えて考えることで、社会人としての学び方が鍛えられています。
今回のゼミでは、限られた時間や体力の中で研究や業務を進める厳しさについても話題になりました。
研究や業務が多岐にわたる中で、両立の難しさや成果へのプレッシャーも大きくなってきます。それを乗り越える手立ては状況や人、内容によって異なりますが、同じ学びを共有する仲間の存在が大きな支えとなっています。
前回からゼミの運営はすべてOBOGが行っていますが、社会人の社会人による社会人のためのゼミとして、持続可能性を模索しながら今後も取り組んでいきます。
次回は恒例の夏合宿が予定されています。
(報告:メディア教育論ゼミOG・八木澤)
An Analysis of Changes in the Awareness of the Teacher Who Supported to Elementary School Students the Utilization for the First Time of 1:1 Information Devices
Preliminary Study of Teachers’ Opinions on the Effective Use of Digital Textbooks
授業の事後検討会でのチャット活用による教員の実態に関する事例調査
高校における探究的な学習と資質・能力に対する学習者による省察と展望
中学校英語科の定期考査におけるCBT導入の事例調査
PISA2022の結果に見るGIGAスクール構想の影響
日本とアメリカの大学受験で用いられるグラフ表現形式による比較分類 -大学入試センター試験とアメリカンカレッジテストの数学及び理科の分析を通して-
Classification of Statistical Items in Japan’s National Center Test for University Admissions and the American College Test
個別最適な学びと協働的な学びの充実を図る授業における学習指導案の項⽬の検討 -都道府県等の教育センターが公開している学習指導案の項⽬に関する調査を通して-
第90回ゼミ(オンライン開催):2024/04/07(日)09:00-11:15
新年度1回目のメディア教育論ゼミが行われました.
堀田先生は東京学芸大学にご異動されましたが,メディア教育論ゼミは継続して行われています.本日は,堀田先生,長濱先生(東北大学情報科学研究科),OB・OG9名の合計11名が参加して,オンラインでゼミが行われました.
それぞれの立場や業務は異なるものの,博士号や修士号の取得後も交流をし,支え合う文化が育まれています.このような繋がりの中で,新たな研究が生まれることや,業務についての相談ができることが大変ありがたいことです.
今回のゼミの中では,期待と焦りを感じながら,それぞれの研究や業務に当たっていることを報告し合いました.堀田先生からは,焦りは必要なことである一方,安易に他者と比べるのではなく,焦りを前向きな力に変換するというお話をいただきました.
メディア教育論ゼミでは,各自の周囲の出来事がSlackで日常的に共有されています.場所や立場は異なっていても,同じ研究室出身の仲間として,これからも学び合っていきます.このような学習環境を作ってくださっている堀田先生に,改めて感謝の意を表したいと思います.
みなさま,ありがとうございました.今年度もよろしくお願いします.
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)
実社会との接続を意図した小学生対象のスマート農業を体験する授業の開発
中学校音楽科の合唱の練習における生徒による楽譜へのマーキングをハイライトする機能を活用した実践と評価
Web から信頼できる情報を収集するための批判的思考の技能を児童が獲得できるようにする手立ての検討
小学校第4学年児童による思考ツールの選択に関するメタ認知にクラウドで共有した他者の振り返りの参照が与える影響
デジタル教科書の操作ログを用いた一斉授業時の授業進度からの相対的な遅れの把握の試み
教員の動画視聴による研修への指向性と意識に関する実態把握
高校数学CBTの数式入力のためのスクリーンキーボード型パレットの使用感と個人差
情報端末持ち帰りによる家庭学習でのマーキングの効果の検討
保健室への来室情報の記録システムの開発と来室情報の活用可能性
スライド型映像教材の視聴時における主観的難易度に関するタギング効果の一検討
情報端末を活用した授業における机間指導中の教師による学習の自律性の支援に関する発話の特徴
これでできる! 個別最適な学びと協働的な学び:GIGAスクールはじめて日記4
学習指導案の作成に生成AIを利用する学修による教員養成課程の学生の理解と有用感に関する調査結果の分析
小学生による生成AIが生成した写真の判断に関する実態調査
初等中等教育におけるQRコードの利活用の実態:教員を対象とする調査
GIGAスクール構想による学びの変化と「書くこと」の今後について
高校生のプログラミングへの動機づけの男女差に関する予備的調査
生成AIが生成した混成型テキストの小学生による読解に関する調査
中学生の家庭学習における英語デジタル教科書の音声機能活用と音声に対する意識の変化に関する一検討
小学生を対象とした「学習に対するやる気」に関する実態調査とARCSモデルを学ぶ学習プログラムの設計
1人1台の情報端末を家庭学習で活用した事例の特徴
教員養成課程の学生が学習指導案の作成に生成AIを活用したことによる意識の変容の検討
養護教諭の統計的リテラシーに関する調査 ―養護教諭のための手引書作成に向けて―
共同編集環境下でプログラミングを行った小学生の意識の調査
学習の個性化を目指した授業に対する認識に影響する学習および指導の価値観と校種による違いの検討
保健室の来室情報記録システムの集計機能の試用と評価
ICT・GIGA・生成AIが教育に与えたインパクト -私たちが当たり前だと思っていた教育を再検討すべきタイミングにいる-
児童生徒の視距離のログを指導者に提示するダッシュボードの開発
AIの物体検出を用いた下駄箱の靴の揃い方判断支援システムの開発と実践利用
保健室の来室情報記録システムの入力項目を任意に追加できる機能の試作
共同編集環境下でのプログラミングにおける共同編集機能の活用率
インターネットの利用状況による情報モラル教材の利用傾向の比較
第89回ゼミ(オンライン開催):2024/02/11(日祝)09:00-10:55
今回もオンライン開催で,堀田先生,長濱先生,渡邉,OGが6名の合計9名の参加者が集いました。
わたしは,1/25に行われた最終審査を駆け抜けることができ,3月に修了する目処が立ったので,そのことを報告させていただきました。また,論文採録決定時に恒例のHORI BUDDHAの参拝が久しぶりに行われ,わたしの国際ジャーナル2本と国際学会発表1本で,HORI BUDDHAへの階段を一気に3段駆け上がりました。
ゼミは,今年度の4月から現役ゼミ生がわたし一人だけだったのですが,毎回OG・OBの皆さんが参加して,近況や研究の進捗を報告してくださるのが刺激になっていました。
最後の現役ゼミ生であるわたしが修了するので,このメディア教育論ゼミもここでひと区切りということになります。開始当初から参加されていた登本さんと,最後にメンバーに加わっていただいた長濱先生の想いを聞き,胸が熱くなりました。とは言え,このゼミがなくなるわけではなく,新年度からはOG・OBが集うゼミが定期的に行われます。来年度の予定はすでにOG・OBの間で公表されています。
皆さま,ありがとうございました。そして,これからもよろしくお願いいたします!
(報告:D3渡邉)
A Survey of Middle and Upper Elementary School Students’ Knowledge of Cloud Computing
Question Generation for English Reading Comprehension Exercises using Transformers
A Trial Study on Understanding the Influences of Japanese Certified e-Textbook Usage in Classroom on Academic Performance Changes
私たちは「子供の学ぶ力を育てるために教えているのだ」という原則を忘れていないか
第88回ゼミ(オンライン開催):2024/01/07(日)09:00-11:20
新年を迎えて最初のゼミは,堀田先生,長濱先生,現役ゼミ生の渡邉と,OG・OBの8名の計11名がオンラインで集いました。
現役ゼミ生が1人となった今は,OG・OBの近況報告が恒例となっていますが,今回は8名の参加があり,様々な話を聞くことができました。OG・OBの皆さんは修了後も,それまでの研究を発展させたり,新しいテーマに取り組んだりしていて,毎回刺激を受けます。また,堀田先生からは,大学教員としての事務の方々との仕事の進め方やゼミの運営の仕方など,研究以外についてのご指導もありました。特に「ゼミ運営は…」の例えは,確かに!と思うところがありました。
私は1/25の最終審査に向けての博論修正の進捗などを報告しました。次回2月のゼミの時には,最終審査が終わっていることなります。最終コーナーをしっかり駆け抜けたいと思います。
(報告:D3渡邉)
クラウドを活用した個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指した1年間の教員研修の設計と取り組み
ICT活用で主体的・協働的な学びをつくる教育DX理論&実践ガイド
A Perspective from Educational Technology Research Trends in Individualization of Learning in Elementary and Secondary Education in Japan
エラーで学ぶPython -間違いを見つけながらプログラミングを身につけよう
初等中等教育教員の生成AIの使用経験による認識,情緒的・認知的態度,発達への影響観の違い
家庭への情報端末の持ち帰りや家庭での有効活用を促す情報公開に関する分析
第87回ゼミ(オンライン開催):2023/12/03(日)09:00-10:30
今回もオンライン開催でした。参加は堀田先生,長濱先生,現役ゼミ生の渡邉と,OG・OBの5名の計8名でした。
OG・OBの皆さんからは,近況や現在進めている研究についての報告がありました。その内容と関連して,堀田先生からは,このゼミの運営で配慮していることや,研究コミュニティでうまくやっていくためのコツなどの話がありました。メディア教育論ゼミでは,普段からコミュニケーションツールのSlackを使って情報交換を行っていますが,学校の教員になっているストレートマスター修了生の一人が,仕事のことや研究のことを毎日のように報告しています。このことに対して堀田先生が,今日のゼミで「よく頑張っている」と褒められると共に,現状を報告することが大切であること,完璧ではない状態であっても報告できる場にしたいことなどを話されました。その方がハードルが下がり気楽になるからです。わたしは仕上げてからでないと報告しないことが多いので,途中でも報告するように努めたいと思いました。
11/24(金)に,私の博士論文の予備審査が行われ,無事に最終審査に進むことができることになりました。審査員の先生方からは貴重なご意見をいただき,そのご意見を整理した上で修正方針も決定しました。これから最終審査に向け,ゼミの先輩方のアドバイスもいただきながら,博士論文をしっかりと仕上げるようにします。
(報告:D3渡邉)