horitan のすべての投稿
動画視聴を用いた学習形態が文法学習の理解度と自律的な学習に対する意識に及ぼす影響
教職員を対象とした教育情報セキュリティに関する実態調査の分析の試み
小学校低中学年の児童および保護者を対象とした情報モラル授業に対する保護者の意識の比較
中学生の統計的リテラシーの育成を目指した資料の読み取りトレーニングの効果の検討
中学生の統計的リテラシーの育成を目指したメディアを活用した資料作成と表現活動の効果の検討
学校管理職のリーダーシップと生成AIの活用に関する意識調査の分析
模擬授業中に観察した内容の即時共有におけるチャットへの投稿傾向の特徴の検討
他者がクラウド上に外化した情報の児童による自発的な参照の機能に関する分類
センサとアクチュエータの働きの理解を目的とした小学校プログラミング教育の実践と効果
小学校第6学年児童が捉える振り返りに対する意識と特徴の分析
小学校第5学年理科における情報端末を用いた実験結果の整理の特徴と写真配置の分析
クラウド上で入力した振り返りの記述量とタイピングスキルおよび参照傾向との関連
次期学習指導要領で求められる「情報活用能力の抜本的向上」への対応を急げ
主体的・対話的で深い学びの実現に向けたデジタル学習基盤の役割
児童の生成AIの利活用を支える情報活用能力の育成のための教員研修プログラムの開発
文章理解モデルを援用したマンガを読み解く学習の効果検証
他者の外化情報の参照に対する教師の認識と指導状況に関する予備的把握
児童の自己調整学習の支援を目的としたインストラクショナルデザインの要素の試行的な分類
小学生を対象とした生成AIによるフィードバックの受け止めに関する事例調査
振り返り記述内のキーワードへの着色機能を用いたフィードバックツールの開発と実践
クラウド上に外化された情報の参照の機能と非参照の背景に関する探索的調査 -小学校第4学年社会科の一単元に着目した事例研究-
小学校の社会科教科書におけるQRコンテンツの特徴と利活用の実態
プログラミング学習に対する児童生徒の動機づけ要因に及ぼす性別の影響の検討
A Case Study on the Effectiveness of the “Theory and Methods for the Utilization of ICT in Education” in the Japanese Teacher Training Curriculum: An Intensive and Remote Format
生成AIの教育利用を教育心理学から考える(公開シンポジウム記録)
第99回ゼミ(オンライン開催):2025/10/05(日)09:00-10:40
堀田先生とOG・OBの6名,計7名のオンライン参加でメディア教育論ゼミが開催されました。またゼミの終わりには,かわいいゲストの参加もありました。
各自の報告は,科研費に関する研究や,育休中に進める研究計画,調査会社を利用した現状報告の研究,研究者としての人生を見据えた挑戦,複数の研究で国内・国際学会を視野に入れている研究計画など,多岐にわたりました。また,堀田先生からアドバイスは「科研費の研究は次の科研費につながるので確実に進める」「旬の研究は多くの人が取り組むので,急ぐとともに自分の特色を出す」「研究対象を広げても良いのではないか」「現状報告は査読に通りにくいので学内紀要にまとめる」など,報告者が納得するのはもちろん,聴いているほかの参加者にも参考になることばかりでした。
自分では,研究の報告とともに,近況報告の中で堀田先生に登壇していただいた自分の大学でのイベントに触れました。堀田先生がご自身のご出身の天草市のリーディングDXスクールに関わられているように,わたしが人生の後半で地元に恩返しできるようになったのを喜んでくださっているとのこと。来ていただいて良かったと思いました。
ゼミは今回が第99回。次回は記念すべき第100回です。堀田先生のご都合で,100回目は通常通りオンラインで実施になりますが,その次の第101回は対面で実施する予定です。今回,その会場の候補も話題になりました。来年2月のことですが,今から楽しみです。
(報告:メディア教育論ゼミOB・渡邉)

Exploring Gender Differences in Computer Science Motivation Among Japanese Primary School Students
板書における水平な横書きを支援するスマートグラスアプリケーションの開発と評価
板書における水平な横書きを支援するスマートグラスアプリケーションの試作とその評価方法の検討
AIボイスレコーダーが生成した発話の要約に対する児童の意識の探索的検討
ニュージーランドのNCEA‐Level3における統計項目の分類と分析 -数学,物理,化学,生物の問題に着目して-
デジタル学習基盤を活用した授業に対する教員養成課程の学生の意識に関する調査
自発的なピア・モデリングにおける観察の有用性の認識と意図に関する実態把握
チャットに投稿された授業写真を用いた授業分析の試み
統合型校務支援システムやGIGAスクール構想による広域共同調達が教員の働き方に関する意識に与えた影響に関するアンケート調査の考察
クラウドでの共同編集機能を用いた学習指導案作成の実践と評価
マルチモーダル生成AIツールを用いた小学生に対する産学連携授業の実践と評価 -生成AIへの関心や動機づけに着目して-
小学校社会科教科書に掲載されているQRコンテンツの利活用の実態
AIボイスレコーダーが生成した授業中の児童の発話の要約と教師の見取りとの差異に関する試行的評価
授業参観時に教師間で授業観察した内容をチャットで即時共有した際の投稿の特徴
動画撮影における縦型・横型の使い分けに関する予備的調査
メディア特性に関する学習指導の実践と順序効果の検討
読解プロセスの観点からみた小学校社会科教科書の読解を支援するQRコンテンツの特徴
大学共通テストとシンガポールGCE予備試験における統計項目の比較 -数学・物理・化学・生物における問題分析を通して-
山形県河北町夏合宿(第98回ゼミ):2025/08/02(土)-2025/08/03(日)
第98回ゼミは,毎年恒例となった夏合宿。今年も山形県河北町の「べに花温泉 ひなの宿」を貸し切って開催されました。かつては博士課程のゼミ生による博論検討が中心だったこの合宿も,今では研究コミュニティとしての絆を深め,広げる場として機能しています。さらに,堀田先生が東京学芸大学大学院で今年度から大学院生を担当されることになり,そのゼミ生も合宿に参加するという新たなステージを迎えました。
今年は主宰の堀田先生に加え,アドバイザーとして高橋純先生@東京学芸大,柴田隆史先生@東海大,田島祥先生@東海大,泰山裕先生@中京大,小島亜華里先生@奈良教育大,三井一希先生@山梨大,榊原範久先生@上越教育大,安藤明伸先生@広島工業大学,長濱澄先生@東北大をお迎えし,OB・OG12名,現役ゼミ生5名,特別参加として教育現場の実践者や院生の総勢29名が参加。ゼミの枠を超えた,多様な立場の研究者・実践者が集いました。
1日目は,堀田先生からの挨拶の後,参加者によるポスターセッションからスタートしました。それぞれが現在取り組んでいる研究を持ち寄り,互いに質問やコメントを交わしながら議論を深めました。「研究を図で構造化する」「理論と実践の接続」「教育工学の実践的意義」など多様な視点が飛び交い,参加者それぞれが自らの研究を見直す機会となりました。
1日目の最後には,堀田先生によるJSET会長ご退任記念特別講義が行われました。JSET前会長としての経験や研究者人生の軌跡,そして運命と出会い,準備がチャンスを呼ぶなど,研究と人生をつなぐ示唆に富んだお話をいただきました。講演後,JSET会長職への感謝と慰労の気持ちとして,参加者からウィスキーを贈りました。
懇親会では夜遅くまで語り合い,研究やキャリア,日常の話題まで尽きることなく笑い声が響きました。途中でダウンする方やそれを写真に収める場面も…。堀田先生への贈り物のウィスキーは,みんなで飲んじゃいました。
2日目は,まず草本明子先生の「わたしの博士論文」,そして,榊原範久先生と安藤明伸先生による「わたしの教育工学人生」。それぞれの研究や,背景,信念,実現したいミッションなどについて語られました。共通して感じられたのは,自らが課したテーマに誠実に取り組む姿勢と,その裏にある膨大な努力。ディスカッションや振り返りでは「そんなキャリアがあるとは知らなかった」「そんなことまでされているとは驚いた」「表面だけでは分からない努力を知り,勇気をもらった」などの声が聞かれ,研究発表や論文だけでは知り得ない,この合宿ならではの学びとなりました。
最後の高橋純先生による特別講義では,AIが本格化する時代の教育工学のあり方や大局的な視点の重要性を語っていただきました。高橋先生が関係された先生方の最終講義から,フジ子・ヘミング,サグラダ・ファミリアなど,多様な話題を結びつけながらの「小さくまとまるな」「歴史的にも意味もある仕事へ」といったメッセージは,全員にとって大きな刺激となりました。
研究に関するディスカッションという知的な営みと,温泉や懇親会の楽しいひととき。この両方があるからこそ,この合宿は唯一無二の学びの場として続いているのだと思います。メディア教育論ゼミの夏合宿は,立場を超えてつながる「研究と人生の交流の場」としてこれからも続けていきます。
(報告:メディア教育論ゼミOB・渡邉)




算数科4領域における思考スキルの表出の特徴 -小学校第6学年の教科書の分析から-
The Newly Established Subject “Theory and Methods for the Utilization of ICT in Education” in the Japanese Teacher Training Curriculum: An Examination of the Effects of Intensive and Remote Classes
授業観察研究のレビューによる授業観察の視点の検討
デジタル教科書を活用した模擬授業を教員養成課程で実施する際の学生への支援の検討
教師間チャットによる即時共有が授業観察に与える影響の検討
1人1台端末の活用の探究的な学習への質的・効率的影響の検討
小学校第5学年におけるタブレットおよびノートパソコンの1人2台の使い分けの実態
小学校家庭科におけるフィジカルコンピューティングの授業実践と児童による振り返りの分析
クラウド上に外化された情報の児童による自発的な観察に関する実態把握
振り返りをクラウド上で共有させた小学校外国語科の単元における児童による記述の分析
生活科におけるめあてに即した振り返りが児童の自覚的な学びに与える影響の検討
外国語教育の各活動におけるデジタル教科書の利用実態と課題についての予備的考察
情報科の授業についての知識に着目した教材開発の過程
国語学習の基盤となる情報を活用するスキルの育成 -36のアイディア集-
第97回ゼミ(オンライン開催):2025/06/01(日)09:00-10:45
第97回メディア教育論ゼミが開催され,今回は7名のOB・OGが参加しました。
はじめに,堀田先生が東北大学より名誉教授の称号を授与されたことについて,みんなでお祝いをしました。退職後に審査が行われ,今年4月に正式に決定したとのことでした。堀田先生にとって,まさに「名誉そのもの」といえる出来事であり,これまでのご実績や貢献に対して改めて敬意が示されました。
続いて,各自の近況報告や研究の進捗について発表がありました。
他学会での発表を査読論文化する際の留意点や公表データの扱い,生成AIを用いた英語論文執筆の工夫など,ゼミだからこそ率直に語り合える実践的な研究のノウハウが多く交わされました。また,今回は,大学教員となったOB・OGによるゼミ運営に関する話題も多く挙がりました。堀田先生からは,ゼミ生の入れ替わりによってゼミ全体の雰囲気や方向性が変化すること,一人ひとりのゼミ生に応じた関わり方の大切さについて話がありました。先生がかつて実践されていたゼミのカリキュラムや学生へのアプローチについて伺い,自分たちもそのような意図のもとで指導を受けてきたことに改めて気づきました。
働く環境やライフイベントの影響を受けながらも,自らの意思でキャリアを設計し,専門性を発揮しながらやり抜く姿勢は,堀田先生のご指導や各所で奮闘する仲間の存在に支えられて形成されているのだということを再認識したゼミでした。
(報告:メディア教育論ゼミOG・八木澤)
Usage of Junior High School English Digital Textbooks Based on Operation Logs and Its Influence on Learning Performances
初等中等教育における生成AIの利活用に関する教育政策および実践研究の動向
AIボイスレコーダーを用いた授業中の児童の発話の要約と試行的評価
探究的な学習における生成AIの活用方法と課題の検討
授業観察研究のレビューによる1人1台端末を活用した授業の観察に関する考察
授業の準備や運営等をデジタル環境で行うことによる時間短縮の程度に関する調査
小学校における学校教材の選定及び採用に関するアンケート調査の分析
教師の専門的な学習共同体に関する研究におけるICT活用の動向
逐条解説 2027学習指導要領諮問②「⑳教科書」「㉑最新の教育内容の取り扱い」
スマートテクノロジーでひらく探究学習×一斉授業:アレクサが知床の教室にやってきた
忙しすぎる先生のための校務×クラウド -現場の先生20名が実践する校務がはかどるアイデア75事例-
逐条解説 2027学習指導要領諮問①「②ユーザビリティ,アクセシビリティの向上」「④デジタル学習基盤を前提とした各教科等の示し方」
第96回ゼミ(オンライン開催):2025/04/06(日)09:00-11:10
今年度最初のメディア教育論ゼミが開催され,9名のOB・OGが参加しました.年度はじめということで,久しぶりに顔を合わせたメンバーも多く,各自が近況を報告しました.立場や業務,プライベートの様子は多様化していますが,それぞれの報告に対する堀田先生のコメントは,変わらず温かく,時には厳しくも励ましに満ちたものでした.悩みに対する価値付けや,今後の活躍を期待する言葉,頑張りへの共感など,一人ひとりが自分の立場から気づきを得て,それぞれのあゆみをふり返る時間となりました.
ここ最近のゼミでは,自身のブランディングに関する話題がよく挙がっています.専門分野や任されている業務,所属する組織の性格などによって,求められる役割や期待は異なります.その一方で,研究者・教育者としてのあり方には共通項も多く,そうした多様な要素をどのように組み合わせて自分の専門性を打ち出すかが,ブランディングにつながるのだと実感しました.
また,院生時代と異なり,年齢やライフステージの変化とともに,家族や自身にまつわる出来事にも直面するようになってきました.「やれるときにやるべきことをコツコツと積み重ねてきたことが,今の自分につながっている」という堀田先生のお話は,まさにそのとおりだと感じました.どのタイミングで何が起こるかわからないからこそ,自分のペースで継続していく姿勢の大切さを改めて認識する機会となりました.
ゼミ全体を通して,多忙な日常の中でも研究活動を継続しようとするお互いの姿勢に,大きな刺激を受けました.分野や関心はそれぞれ異なりますが,ゼミには「現場とつながりながら,自らの専門性を高めていく」という共通の思いがあります。多様な立場・視点からの語り合いを通じて,研究者・教育者として,どのようにキャリアを紡いでいくのかを見つめ直す機会となった第96回のゼミでした.
(報告:メディア教育論ゼミOG・八木澤)
若手教師の授業に関する資質・能力を対象とした研究の現状と課題
PCを用いた学習時の視距離のログから学習者が得られる気づきの考察
板書の傾きや曲がりを抑制するスマートグラスアプリケーションの開発
教師の協働性を支えるコンピュータを介したコミュニケーションに関する研究の動向
教職課程における新科目「情報通信技術を活用した教育の理論及び方法」の授業設計と効果に関する実践的研究
教育委員会を対象とした情報モラル教材の学習ログの活用ニーズの調査
コンピュータを用いた学習時における視距離測定システムの警告による視距離の変化
思考スキルの視点からみた各教科と発達段階の特徴
入学前の情報端末環境の違いによる教育学部大学生のICT活用スキルと指導力に関する分析
情報端末を活用した子供主体の授業に対する参観者の属性の違いによる観察の視点の比較
シンガポールのGCE A-Level予備試験における統計項目の分類 -数学,物理,化学,生物のH2 問題の分析を通して-
大学生を対象としたAIに対する態度調査の試み
学習の振り返り記述に対する自動色付け機能の効果の検討
PR目的の動画における縦型と横型動画に対する印象と内容理解 -大学生を対象とする事例的調査-
児童が教科書を主体的に活用するための小学校教師による指導の方法と内容
自由進度学習に継続して取り組んでいる小学校で作成された学習指導案および学習計画の項目の分析
DXで働きやすく・学びやすい学校教育にしよう
第95回ゼミ(オンライン開催):2025/02/02(日)09:00-10:40
第95回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され,堀田先生とOB・OGの6名の計7名が参加しました.
各自の報告に対し,堀田先生から以下のような助言がありました.自身の働き方を考える上で,勤務先のニーズにどのように応えられるかを意識すること.自分の参画する組織の求めるものに対して,これまでの研究から得られたスキルや知見をどのように活かせるかを模索しながら貢献していくが重要とのことでした.
また,自身のブランディングについても意識することが必要であるというお話がありました.「あの人といえば◯◯の専門家」と認識されることは,専門性を確立し,信頼を得るために不可欠です.しかし,ブランディングは自然に形成されるものではなく,意図的に打ち出していく努力も求められるとのことでした.堀田研には,研究は一人ではできず,周囲の人との関係性の中で育んでいくという文化があります.そうした文化のもとで学んだからこそ,勤務先の文化,社会貢献先の学校文化の中でも,自分の強みを生かしながら,どのように調和的に研究や業務に取り組んでいるのかが共有されました.
さらに,業務や研究に必要なスキルのお話もありました.例えば,統計分析や英語などの研究に必要な基礎的なスキルは,得意な手法を活かしつつも,新たに学ぶべき技術はきちんと身につけておくようにというご指導がありました.
博士課程を修了後も,研究の経験を重ねていく中で,自分の強みを活かし,勤務先や地域に求められる役割を果たしていくことや,その姿を周囲にアウトプットしながら,自身の価値を確立していくことが重要であると学びました.
このゼミではそれぞれの研究分野,人生経験が多様性であるからこそ,自分のペースを見直したり,人生の教訓を得ることができます.今回のゼミでも,研究相談を通して,人生のブランディングや各研究の考え方について,自分の立ち位置やこれから先の研究に関わるこれからの人生設計についてリフレクションできる機会となりました.
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)

教師の学びも個別最適・協働的に!:GIGAスクールはじめて日記5
Changes in Teacher’s Awareness When First Supporting the Utilization of 1:1 Information Devices by Elementary School Students
Case Studies of DRR Delivery Lessons Using ICT in Elementary School Classrooms in Japan: Lessons from COVID-19 to Future Practices
情報端末を活用した授業における机間指導中の教師による学習の自律性の支援に関する発話の特徴
キャリア意識醸成を含むプログラミングコースが女子学生の動機づけに与える影響
中学校国語科において個別学習・グループ学習で生徒が動画コンテンツを使用する際の学習方略の調査
PCを用いた学習時の視距離のログを学習者に提示する機能の試作
第94回ゼミ(オンライン開催):2024/12/01(日)09:00-11:00
第94回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され、堀田先生とOB・OGの6名を含む計7名が参加しました。
ゼミの冒頭で、堀田先生からこのゼミの意義について、「研究を頑張っている人が研究のペースを保つこと」とのお話がありました。メディア教育論ゼミは、東北大学情報科学研究科を修了した後も、それぞれの研究について進捗報告や相談を行う場として継続されています。
各自の報告に対し、堀田先生から以下のような助言がありました。たとえば、学校における探究的な授業の設計の話題について、ワークショップや研修の設計にも共通点があり、方法の意義を明確に説明し、具体的に演題を設定することで、学習者の意欲を引き出し、思考を促進できるという指摘がありました。また、既存の理論と、今日みられる実践とをどう関連付けるかという話の中では、全般的に関連づけるわけではなく、実践を分解した上で、それぞれのパーツが既存の理論のどこに位置付くか、位置づかないかを整理することに意義があるという指摘もありました。
このように、堀田先生が各報告を他のゼミ生にも役立つよう価値づけてくださることで、研究の考え方が一層鍛えられる場となっています。
さらに、堀田先生からは、自分の立ち位置や強み、研究の系譜を意識しながら、自分らしい実践や研究を進めていくことの重要性が強調されました。教育工学の学際性の高さから、ゼミ生の研究分野は必ずしも教員養成とは限らず、メディア論や言語学習にも派生しています。異なる背景や視点を持つゼミ生が集まるこのゼミだからこそ、新たな示唆や気づきを得られることが改めて実感されました。
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)