第94回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され、堀田先生とOB・OGの6名を含む計7名が参加しました。
ゼミの冒頭で、堀田先生からこのゼミの意義について、「研究を頑張っている人が研究のペースを保つこと」とのお話がありました。メディア教育論ゼミは、東北大学情報科学研究科を修了した後も、それぞれの研究について進捗報告や相談を行う場として継続されています。
各自の報告に対し、堀田先生から以下のような助言がありました。たとえば、学校における探究的な授業の設計の話題について、ワークショップや研修の設計にも共通点があり、方法の意義を明確に説明し、具体的に演題を設定することで、学習者の意欲を引き出し、思考を促進できるという指摘がありました。また、既存の理論と、今日みられる実践とをどう関連付けるかという話の中では、全般的に関連づけるわけではなく、実践を分解した上で、それぞれのパーツが既存の理論のどこに位置付くか、位置づかないかを整理することに意義があるという指摘もありました。
このように、堀田先生が各報告を他のゼミ生にも役立つよう価値づけてくださることで、研究の考え方が一層鍛えられる場となっています。
さらに、堀田先生からは、自分の立ち位置や強み、研究の系譜を意識しながら、自分らしい実践や研究を進めていくことの重要性が強調されました。教育工学の学際性の高さから、ゼミ生の研究分野は必ずしも教員養成とは限らず、メディア論や言語学習にも派生しています。異なる背景や視点を持つゼミ生が集まるこのゼミだからこそ、新たな示唆や気づきを得られることが改めて実感されました。
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)