第95回メディア教育論ゼミがオンラインで開催され,堀田先生とOB・OGの6名の計7名が参加しました.
各自の報告に対し,堀田先生から以下のような助言がありました.自身の働き方を考える上で,勤務先のニーズにどのように応えられるかを意識すること.自分の参画する組織の求めるものに対して,これまでの研究から得られたスキルや知見をどのように活かせるかを模索しながら貢献していくが重要とのことでした.
また,自身のブランディングについても意識することが必要であるというお話がありました.「あの人といえば◯◯の専門家」と認識されることは,専門性を確立し,信頼を得るために不可欠です.しかし,ブランディングは自然に形成されるものではなく,意図的に打ち出していく努力も求められるとのことでした.堀田研には,研究は一人ではできず,周囲の人との関係性の中で育んでいくという文化があります.そうした文化のもとで学んだからこそ,勤務先の文化,社会貢献先の学校文化の中でも,自分の強みを生かしながら,どのように調和的に研究や業務に取り組んでいるのかが共有されました.
さらに,業務や研究に必要なスキルのお話もありました.例えば,統計分析や英語などの研究に必要な基礎的なスキルは,得意な手法を活かしつつも,新たに学ぶべき技術はきちんと身につけておくようにというご指導がありました.
博士課程を修了後も,研究の経験を重ねていく中で,自分の強みを活かし,勤務先や地域に求められる役割を果たしていくことや,その姿を周囲にアウトプットしながら,自身の価値を確立していくことが重要であると学びました.
このゼミではそれぞれの研究分野,人生経験が多様性であるからこそ,自分のペースを見直したり,人生の教訓を得ることができます.今回のゼミでも,研究相談を通して,人生のブランディングや各研究の考え方について,自分の立ち位置やこれから先の研究に関わるこれからの人生設計についてリフレクションできる機会となりました.
(報告:メディア教育論ゼミOG・遠藤)