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白石合宿(第45回ゼミ):2019/08/03(土)~2019/08/05(月)

今年で5回目となるメディア教育論ゼミ夏合宿が,昨年に引き続き南蔵王にある白石温泉にて行われました。ゼミ生,OB・OGを含め,26名の参加でした。
東北地方の山間部ということで涼しい気候を想像していたのですが,合宿初日に白石蔵王駅を降り立つとすごい暑さでした。しかし,その後に行われた議論の数々はこの暑さに負けないものでした。
ちょうど仙台にお越しだった第一線でご活躍の8名の研究者の先生方が,グループでの話し合いやリフレクションを通し,ゼミ生一人ひとりに指導をしてくださいました。ゼミ生の博論に関する説明を聞きながら,研究題目に用いる言葉,調査対象を選んだ理由や研究動機など,違う分野だからこそ感じる疑問を次々にあげてくださいました。ゼミ生は,講師の先生方の質問に答えていくことで,自分の研究をメタ的に俯瞰することができ,自分では気付くことのできなかった課題を把握できた様子でした。
OB・OGの話からは,博士課程を取得するまでの苦労や取得を支えた環境について聞くことができました。博士号を取得する過程は,決して楽なものではなく,時には越えられそうもない壁にぶつかったこともあったようです。しかし,自分が研究に至った怒りを思い出し,仲間や家族に支えられながら何とか乗り越えることができたという話からは,博士号取得は強い意志がないとできないことだということを改めて認識しました。「博士号には覚悟をもって臨む」という言葉が非常に印象的でした。
夜の懇親会では,参加者からの差し入れをいただきながら,様々な話題で盛り上がりました。日中のゼミに負けないくらいの熱いディスカッションが繰り広げられていました。
夏合宿を通して,ゼミ生一人ひとりが,そしてメディア教育論ゼミというチームが,また一歩成長する機会をいただきました。
(報告:D2八木澤)

集合写真
博論についての議論
最終日のリフレクション

第44回ゼミ:2019/07/14(日)09:00-13:00

今回の第44回メディア教育論ゼミは,昨年度末にマスターを修了された兪さんがオブザーバーとしてご参加くださり,12名の出席者となりました。堀田研では,OB・OGとの交流や共同研究なども盛んにおこなわれ,論文指導だけでなく,研究者ネットワークでの作法も学ぶ機会が多くあります。OB・OGのご貢献もすべてボランタリに行われていますが,同様に学会の運営もボランティアによって成り立っています。研究を進めるうえで,利己的にならぬよう,ゼミ運営のみならず,学会に対しても積極的かつ協力的な姿勢で臨むようにゼミ冒頭で堀田先生よりお言葉をいただきました。

今回ゼミ生への研究指導の多くで,取り扱う内容についての妥当性(なぜそこを取り扱い,周りにある別の内容を取り扱わないのか),議論全般の論理性,裏付けとなる理論について,堀田先生から丁寧に,かつ緊張感のあるご指導をいただきました。また,論文タイトルとアブストラクトについて,概要能力と特徴付け能力の重要性をご指導いただきました。「論文1ページ目真ん中で『お前はすでに死んでいる』とならないように」とのご指導が印象的で,身の引き締まる思いでした。

毎回,ゼミにおける研究進捗報告の準備にはかなりの時間を要し,また,ゼミ中はかなりの緊張感があります。しかし,ゼミが終わると和やかな時間となり,恒例の鰻丼をいただきました。前回のゼミ同様,子供を連れて参加するゼミ生がいらっしゃり,ゼミ終了後は笑顔に癒されました。
(記録:D3中川)

ゼミの様子

恒例のうなぎ
かわいい子も参加

第43回ゼミ:2019/06/02(日)09:00-13:00

メディア教育論ゼミも,今回で43回目を迎えました。

昨日,後藤さんが本審査を無事合格されたとの報告があり,これでゼミ開設当初からいるメンバーは,堀田先生のみとなりました。ゼミ冒頭で堀田先生から,これまで先輩たちが培ってきたノウハウをお互いに共有し,それを伝えていくことを意識する必要があるというお話がありました。
今回のゼミでは,8名の発表者から研究の進捗の報告がありました。

調査研究に関する指導では,実践から探索的に導き出された知見なのか,先行研究による理論を背景としたものなのかといったことについて,「帰納的」「演繹的」という言葉で説明がありました。また,分析中の研究の報告をしたゼミ生の例を挙げ,原稿を執筆するタイミングについては全ての調査,分析が終わってから書き始めるのではなく,調査計画がある程度進んだ段階で書き始めるのがちょうどいいと指導されました。
いずれの内容も自分一人の活動では得られない実践知であり,先に書いたように,今後,この学びを自分たちで意識して引き継いでいかねばと思います。

ゼミ終了後は,前回お預けとなった「ほりたん神社」に2本のリボンが結ばれました。
その後,恒例の鰻をいただき,今回も無事ゼミは終了しました。

今回のゼミでは子供を連れて参加したゼミ生もいました。こういった形でゼミへの参加を受け入れてもらえることは,社会人学生が多い本ゼミにとって大変ありがたいことです。
どのような状況でも学び続けることは大変なことではありますが,そういう状況をお互いに支え合う,ゼミという学び合いのコミュニティについて,改めてその存在の大きさを感じました。
(記録:D2八木澤)

ゼミの様子

ほりたん神社参拝
恒例のうなぎ

第42回ゼミ:2019/04/21(日)09:00-13:00

メディア教育論ゼミは,学位を取得された先輩方が3月にゼミを「卒業」されましたが,新たにマスター2名を迎えました。この2名がオブザーバーとして参加。またゼミOBであり,この4月から大阪教育大学大学院連合教職実践研究科の特任講師となった板垣さんも駆けつけてくださり,ゲストも含め,今回は11名の参加となりました。発表者は6名と少ない人数でしたが,堀田先生の熱いご指導やゲストの方々の貴重なアドバイスをいただき,濃密な時間になりました。

ゼミでは,論文の投稿先となる学会の成り立ちや沿革,論文の査読の仕組みなど,一人で研究をしているだけではなかなか知り得ない貴重なお話を伺うことができました。また,研究会や全国大会などを経て査読論文にしていくことや,博士論文で大事なのは章立てや骨子で,「論」文なのであるから,論の構造がしっかりと決まってから書き進めることなどのアドバイスもありました。見通しを持って計画的に研究を進めていくことの大切さを改めて確認することができました。

採録が決定した査読論文があり,新しい担当がリボンを準備したのですが,ファーストオーサーの方々が欠席だったため,「ほりたん神社」はお預けとなりました。次回のお楽しみです。

ゼミ終了後,恒例の鰻をいただきました。
(記録:D2渡邉)

ゼミの様子

ほりたん神社
恒例のうなぎ

第41回ゼミ:2019/03/17(日)13:00-16:00

第41回のメディア教育論ゼミが,毎年年度末恒例の東京を会場としたゼミとして,武蔵野大学附属千代田高等学院で開催されました。会場校の荒木校長先生には様々な配慮をしていただきました。今回はゼミ生の他,ゲストやオブザーバーとして5名の参加があり,合計15名の参加となりました。
最初に,情報コミュニケーション学会で優秀研究賞を受賞された村井さんへ,堀田先生とゼミ生一同からお祝いが贈られました。同じゼミ生の栄誉を喜び合えたひとときでした。その後,堀田先生からは,ゼミ生の近況と今後の学会についての説明がありました。また,ゼミでの発表の仕方やセミナーや学会で人とつながる意義についてご指導がありました。ゼミ生として今後の心構えを改めて学びました。
その後の,一人一人の研究の進捗状況の報告は,各自の前回からの前進ぶりを示すものでした。堀田先生からは「論文のストーリー展開にはコツがある」「常に博士論文の章立てを意識していることが大事」「どこに研究のオリジナリティがあるのか」等,私たちが留意しなければいけないことを,今回もご指導いただきました。また,「博士論文に取り組む際に日々の中で何を優先するか」といった貴重な情報を得ることができました。ゼミの最後には,参加されたゲストから,私たちゼミ生の励ましとなる温かいコメントをいただきました。
今回は東京開催ということで,ゼミ前に,堀田先生の誕生日のお祝いを兼ねたランチ会がありました。また,武蔵野大学附属千代田高等学院の校舎見学や次年度生徒会長によるすばらしいプレゼンテーションもあり,ふだんのゼミとは一味異なる学びも得ることができました。
(記録:D2佐藤正)

ゼミの様子
村井さんの受賞祝い
堀田先生の誕生会

第40回ゼミ:2019/02/24(日)09:00-13:00

第40回のゼミは,ゲストを含め13名が参加しました。発表者は8名と通常よりも少ない人数でしたが,堀田先生より熱の入ったアドバイスと,博士論文最終審査を先日終えた齋藤さんの参加により,とても濃厚な時間となりました。

ゼミの冒頭では,現在進行中だったり,すでに結果が出ていたりするゼミ生の,博士論文の予備審査,本審査の状況が伝えられました。また齋藤さんから,博士論文審査中の体験話や,今後の進路について共有がありました。齋藤さんのアドバイスから,論文を書く中で,常に構想図の全体図からやるべきことの優先順位を立てていくことの大切さを学びました。

その後はいつもの通り,博士論文に近いゼミ生より順に研究の進捗を報告しました。博士論文の構想図に取り掛かり始めたゼミ生への堀田先生からのアドバイスからは,構想図の構成を論理的に位置付けることの大切さや,自分の研究の立ち位置を明確にすること,さらに自分の研究の領域を定める割り切りが大事であることなどを学びました。また,論文の書き方に関して,論文の構造を理解することが大切であり,そのためには論文の構造を他者の論文からしっかりと学ぶ日々の努力が必要であることを学びました。

ゼミ終了後は恒例の鰻をいただきました。8月に予定しているゼミ合宿についての話題を中心に盛り上がりました。

また,本日はとても嬉しいお知らせがありました。ゼミと同じ日程で情報コミュニケーション学会にて発表された村井さんが,「優秀研究賞」を受賞しました。同じゼミ生としてもとても嬉しく同時に身が引き締まる思いです。
(記録:D2小田)

白熱するゼミの様子

恒例のうなぎ

院生が学会賞を受賞しました(2019/02/24)

情報コミュニケーション学会にて,「優秀研究賞」を村井さん(D3)が受賞しました。
今年度の全国大会での全発表者から1名だけが選ばれたものです。
明治大学で行われている年会にて表彰されました。

東北大学大学院情報科学研究科Webサイトへの掲載

メディア教育論ゼミの院生たちの研究がこのような形で学術的に認められることはたいへん嬉しいことです。
御指導・御助言いただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。
(堀田)

第39回ゼミ:2019/01/13(日)09:00-13:00

第39回のゼミは,ゲストを含め14名の参加でした。ゼミ開始に際して,博士後期課程学生の中間発表会でベストプレゼンテーション賞を受賞した中川さんに,堀田先生よりお祝いのお花が贈られました。ゼミ生の活躍をみんなでお祝いできる,嬉しい時間でした。
その後,堀田先生より博士論文の審査段階にあるゼミ生の近況について情報を共有いただきました。先輩方の取り組みから,博士論文の審査に関わる具体的な対応の方法を学ぶことができ,成長していかねばならないと気持ちが引き締まりました。堀田先生による解説は,ゼミ生全員にとって非常に重要な情報であり,前のめりになって聞きました。
その後はゼミ生それぞれが研究の進捗を報告しました。堀田先生からは「なぜそのことを研究するのか」「どのように分類したのか」「どのように比較対象を設定したのか」など,論文の価値や意味が読者に伝わるようにするためのポイントを中心にご指導をいただきました。自分の研究についてのご指導だけでなく,他のゼミ生へのご指導からも,それぞれ自分の研究に置き換えて学び,考えを深める重要な時間でした。
進捗報告の終了後,2本の紀要論文が採録された荒木さんが「ほりたん神社」にリボンを結び付けました。前回飛び出した「ほりたん危機一髪」に続き「ほりたん神社」が50本のリボンでいっぱいになるよう,ゼミ生一同研究に精進していきます。
その後,恒例の鰻をいただき,ゼミを終えました。
(記録:D3大久保)

ゼミの様子
ベストプレゼン賞おめでとう
ほりたん神社にリボンを

中川さんが博士後期課程学生発表会でベストプレゼンテーション賞を受賞しました(2018/12/10)

12月10日に開催された,第20回博士後期課程学生発表会において,メディア教育論ゼミの中川さんがベストプレゼンテーション賞を受賞しました。
博士後期課程学生発表会は,研究の背景や意義,研究計画と準備状況をまとめ,専門外の人にも面白さが伝わるようにわかりやすく発表するものです。「専門外の人に対して発表のおもしろさが分かりやすく伝わったかどうか」を基準に傍聴者と先生方から最も票を集めた人に対して授与されるのがベストプレゼンテーション賞です。
中川さん,おめでとうございます。

ベストプレゼンテーション賞の賞状

第38回ゼミ:2018/12/02(日)09:00-13:00

第38回のゼミは,ゲストを含め14名の参加。院生10名それぞれの研究の進捗状況の報告や現時点での課題に関する相談と,それに対する堀田先生のご指導が続きました。「たくさんの論文を読むと,論文の構造が分かる」「ほかのゼミ生が書いている博士論文を読んで,それに自分なりのコメントをすれば,自分の博士論文もスムーズに書けるようになる」といった日々の努力の仕方や,博士号取得までのそれぞれのステージですべきことやぶつかる壁など,大きな流れについてのご指導。毎回丁寧にご指導いただいていますが,前回お休みされたこともあってか,いつも以上に熱がこもっていたように感じました。
最近のゼミの情報交換はメーリングリストから,Slackに移行しています。今回のゼミでも,堀田先生のご指導が続く中,院生がSlack上で感想を書き込んだり,情報提供をしたりしていました。ゼミ後のリフレクションや,院生相互の論文チェック,学会参加者の報告などもSlack上で行われるなど,ツールによって院生のコミュニケーションの仕方が変わってきています。
ゼミ終了後は採録決定した査読論文の報告。前回はゼロだったのですが,今回は2本でした。1本目で,堀田研創設から累計で査読論文採録50本目となり,恒例の「ほりたん危機一髪」の最後の穴に剣を刺すと,ほりたんが見事(?)飛び出しました! そして2本目は,新しい「ほりたん神社」へ。メディア教育論ゼミの新たなステージへの挑戦がスタートしました。
(記録:D1渡邉)

ゼミの様子
祝50本!飛び出した!
恒例の鰻

第37回ゼミ:2018/10/28(日)09:00-13:00

本日,第37回のメディア教育論ゼミが行われました。今回のゼミはゲストを含め12名の参加でした。今回,堀田先生が体調不良でご欠席ではありましたが,Slack上でリアルタイムの御指導をいただきながら,緊張感を保ちつつ,自主的に進めることができました。
まず,本日の進め方について進行から説明があり,その後,院生それぞれが進捗状況を発表し,質疑・意見交換を行いました。今回は,進行と記録をそれぞれで分担しながら進める形式で,お互いに役割を分担しながら進めることができました。院生全員が発表に対して質問や意見を行い,研究テーマに対するそれぞれの思いを語る場面もあり,積極的に参加できたと思います。また,Slackを通して,堀田先生から途中途中に的確な御指導をいただきながら,それぞれの研究への考察を深めていくことができました。
ゼミ終了後は,恒例の「ほりたん危機一髪」なのですが,今回のゼミでは,論文の採録に関する報告が無く,危機一髪は実施できませんでした。このような状況は初めてのことでした。ゼミの目標である査読論文50本まであと1本ですから,今後,しっかり頑張らなければと全員が決意したところです。
ゼミ終了後は,恒例の鰻をいただき,いつものようにゼミを終えました。
(記録:D1山本)

ゼミでのディスカッションの様子

恒例の鰻