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2002.05.17(Fri) Published
週刊
堀田研究室
http://horilab.jp/mag/
来週は超短期内地留学生がやってくる!
━━━━━━━━━━━ Horita Laboratory Mail Magazine / N o . 7
「走らないことには,何も景色は変わらない。」
(平田)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のお品書き
+今週のほりたん
+今週の西情研
+今週の一冊
+今週のハイテク
+今週のゼミ
+今週の事件簿
+今週のキーワード
+今週のぼやっきー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のほりたん
5月11日(土)
New Education Expoで講演 ナマ有馬元文部大臣を見た
NHK「しらべてまとめて伝えよう」番組会議 「川」会議と合流して一献
5月12日(日)
火曜メルマガ原稿書き 木原さんと科研相談 NHK2005会議
5月13日(月)
5時起床 浜松に戻って研究室 福田チャリで附属小運動会 院生ミーティング
大学院「情報社会学特論T」 輪講 学科教務委員会 新幹線で大阪
5月14日(火)
啓林館ソフト開発部で講義 サンダーバードで富山 滑川市長ほかとミーティング
富山な先生たちと一献 概算要求書類作成
5月15日(水)
滑川市立寺家小 急進歩中 富山空港から羽田,新横浜経由で浜松
5月16日(木)
駅伝大会役員 eKABAミーティング 学部教務委員会 学科会
ITCe3級試験会場承認 都田小から研究主任来研
5月17日(金)
新幹線で上京 東大大学院情報学環「情報リテラシー論」講義 三省堂書店
「文系のための情報科学」は自習 若手研資料作成
(堀田先生)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週の西情研
『今週(今月?)の西情研』
今週は西遠情報教育研究会(以下西情研)が行われました。
西情研とは静岡県西部地域において情報教育を理解・普及させるために発
足された会で,月一回先生方が実践発表を行う研究会が行われています。
堀田研究室の学生にとっては現場を知るよい機会です。
今回は8件の実践発表がありましたが,一番面白いと思ったのは, 今井先生
(曳馬小学校)「メディアリテラシーのための課題づくり」でした。子ど
もたちが「自己紹介」をしようという課題を通し,表現を工夫することを学
んでいく。
さらに,その過程で広告・看板を参考にすることで,その誇張表現に気づ
かせ,ひいては自分の自己紹介にも誇張表現が含まれている可能性がある
のではないか,ということに気づかせるという「メディアリテラシー」的
な視点を持った実践でした。
西遠情報教育研究会
http://seien.jp/
西情研議事録
http://seien.jp/horilab/
(山本)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週の一冊
『マックが小学校にやってきて,子どもたちはどうなったのか?』
中川一史・著 発行所:株式会社アスキー,1995年
この本,7年前に書かれた本なんですが,とても新鮮に感じ面白かったです。
著者の中川先生(当時1年生担任)が,教室にマックを置き,子どもたちに
操作を教えず,自由に触れるようにされました。
最初は,キーボードをやみくもにたたいていた子どもたちが,様々なスキルを
教えあい,話し合いを通して問題意識を持って道具として利用できるように
なっていく様子がリアルに書かれています。
例えば,「空気がレーケー」ってご存知ですか?
ディスクの「空きが0K(ゼロキロバイト)」のこと言ってるんですって(笑)
2005年には,教室に一台やってくる日がくるんですよね・・・・
(仲林)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のハイテク
『OpenOffice.org 1.0』
OpenOfficeはオープンソースのオフィスソフト。Windows版もあり,また,
MS-Officeファイル形式の読み込みと書き出しに完全対応しているところ
からすると,完全にMS-Officeとの置き換えを狙っているようだ。
確かに,フリーのOfficeソフトにも関わらず,機能面ではMS-Officeと比
較しても「全く」遜色ない。
短所としては,プレゼンテーションソフトの操作性がPowerPoint2000に
は及ばない,ということ,日本語を扱うために,少し設定が必要である
ことがあげられる。そうした短所も,きっといつかどこかのプログラマ
が修正してくれるだろう,と余裕を持って持っていられるのはオープン
ソースのいいところだ。自分に技術があれば,自分で直してもいい。
注)動作にはJava実行環境(JRE)が必要。
OpenOffice
http://www.openoffice.org
日本OpenOffice「非公式」ユーザー会
http://wings.raindrop.jp/openoffice/o3u2gj/
Java実行環境(JRE)
http://java.sun.com/j2se/1.4/ja/download.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のゼミ
『“情報デザイン入門”の著者からメール』
堀田研究室では月曜日の輪講で『情報デザイン入門』という本を使っています。
なんと,その本の著者である渡辺保史さんから先週メールが届きました!渡辺
さんが自分の名前を検索して輪講のページを読まれたそうです。まさか著者の
方からメールをいただけるとは思ってもなかったので,研究室中で大騒ぎでし
た。本の著者の方とこのような形で接することはあまりないことなので,貴重
な体験ができたと思います。
渡辺さんも輪講のページを見られているということなので,輪講の準備をさら
にしっかりやらなければいけないと思うし,やる気もUP!?
渡辺保史さんのホームページです
勉強になることがたくさん載せてあります。
http://www1.odn.ne.jp/writingengine/index.html
(苅谷)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週の事件簿
『離れているものをつなぐもの』
「インターネットは情報発信の道具」とは言うものの,実際どういうふうに
情報発信するか迷うもの。研究している人は,自分の経歴や業績を載せるのは
もはや常識です。学生は業績ありません。毎日せっせと日記を書いて,小技3
本で有効を取る先方で情報発信です。
ぼやっきー森下のぼやき日記
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/45003/
のんびりともこの,のんびりゆったり日記
http://horilab.ia.inf.shizuoka.ac.jp/staff/shimizu/
ひらたい空間平田のインスパイアー日誌
http://horilab.ia.inf.shizuoka.ac.jp/staff/hirata/
内輪ではお互いのウェブ日記を読み合って,ゆるやかなコミュニケーショツー
ルとしての機能も果たしています。面と向かっては伝えにくいこと,ゼミとは
直接関係ないこと,個人的な悩み,そうっと日記に書いてみよう。
(村上)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のキーワード
『冷蔵庫理論』
主婦が冷蔵庫の中に何が残っているか把握しているように,制限された範囲内
の情報であれば容易に把握することができることを示した理論。静岡大の堀田助
教授が提唱した(堀田,2002)。
食事を切り盛りする主婦は,冷蔵庫の中に何が残っていて何が足りないのか,
自分が買いたいものはスーパーのどこで売っているのかしっかり把握することが
できている。これは,貯めておかれた情報の範囲や数に制限があるからである。
現在,多くの情報の中から必要な情報を探し出す力が求められているが,情報
に溢れた実世界そのままの環境は学習する場としては適切ではない。冷蔵庫理論
では,大量の情報に不慣れな学習者に対し,与える情報の数や範囲をはじめ制限
しておく。学習者が慣れてくるにつれ,次第にその数を増やし範囲を広げていく
ようにする。
この理論に基づいて開発されたのが旺文社ディジタルインスティテュートの
「キッズウェイブ」である。
http://www.kidswave.co.jp/kidswave/index.htm
ちなみに,この冷蔵庫理論は,情報を整理しまとめる情報デザインを代表する
ものだとする考え方もある(宮崎,2002)。
(宮崎)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のぼやっきー
『余裕があるのに突貫工事』
来週の金曜日が締切の仕事を,今日が締切だと勘違いして,突貫工事モ
ードに入っていた。気づいたのは,昨日の24時45分。あまりのショック
からなのか,ここ数日の無理がたたったからなのか,今は風邪でダウン。
何やってんだ,俺。
自分が気づかないのはまだしも,途中経過を一緒に打ち合わせした先生
と院生も気づいてくれないなんて。
(森下)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +編集後記
『情報デザイン入門』の著者のメールに始まり,森下の風邪で幕を引いた一週
間。さっそうと始まり,さっそうと終わるはずだった5月もただじゃぁ終わり
そうにないです。
来週の記事予告
「今週の超短期内地留学報告(正來)」
をお送りします。
「近道探して遠回り。」
(平田)
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