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■バックナンバー

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2002.07.05(Fri) Published
    週刊
    堀田研究室
    http://horilab.jp/mag/

━━━━━━━━━━━ Horita Laboratory Mail Magazine / N o . 14

「書けば書くほど筆がのる」
(森下)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のお品書き

+今週のほりたん
+今週のテクニカルライティング
+今週のビデオジャーナリスト
+今週のハイテク
+今週の教育フォーカス(再)
+今週の一冊
+今週のデジタル覗き窓
+今週の元吉原小
+今週の計ド君
+今週の堀田語録
+今週のぼやっきー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のほりたん

6月29日(土)
 朝5時ホテル発 サンフランシスコ経由で関空に向かう 11時間半のフライト
6月30日(日)
 帰国 ワールドカップ決勝戦
7月1日(月)
 院生ミーティング 大学院「情報社会学特論I」はワークショップ
 越ちゃんPC到着 輪講 3年生はまずまずでクリア 今回が発表者としては最後
 ゼミは仲林・村上・宮崎 丸久でみんなでラーメン
7月2日(火)
 新幹線で小田原経由で平塚 平塚ろう学校 渋谷に行ってNHK2005会議
 帰宅後に文科省会議準備 27:00就寝
7月3日(水)
 SheKnowsJournal社の真咲なおこ氏の講演会 堀田研にも来てくれて情報交換
 夕方,ZAZAパレットにて冨永敦子氏による「第2回わかりやすい文章の書き方講
座」
 講座後は懇親会,そして2次会
7月4日(木)
 MYTOYと小学校e-learningについての共同研究キックオフ会議
 学科会 卒業研究ガイダンス 堀田研のプロモーションビデオは失敗
 情報マネジメント概論についてのディスカッション
7月5日(金)
 都田小にライブカメラ・センサーの設置の件で視察 ランチミーティング
 「文系のための情報科学」 JSiSEプログラム作成 メルマガに関するやりとり

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のテクニカルライティング

『今週のテクニカルライティング』

テクニカルライターの冨永敦子さんをお招きした,「第2回わかりやすい文章の
書き方講座」は好評のうちに終了しました。

今回の講座では,パラグラフ・ライティングの手法が紹介されました。パラグ
ラフ・ライティングは,段落の内容を厳格に管理し,文章の論理性を高める手
法で,英語では一般的に用いられています。

日本語において,段落や構造を意識しながら文章を書くという経験はあまり無い
ため,参加者にとっても非常に新鮮な経験だったのではないでしょうか。

第2回わかりやすい文章の書き方講座
http://horilab.ia.inf.shizuoka.ac.jp/technicalwriting/020703/
注:ページがまだできてません。ページ作成担当は僕です。7月6日の朝にはで
きています。ごめんなさい。

(森下)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のビデオジャーナリスト

『今週のビデジャーナリスト』

最近DVカメラは非常に安価に手に入る。このDVをかついで1から10まで
自前で番組を作るビデオジャーナリスト(VJ)という職がある。日本でいち早
くVJとして活躍された真咲なおこ氏が静大で講演をされた。

真咲さんは大手メディアの使い捨ての映像ではなく,自分の視点で撮った映像
を大事にする。自分で営業から製作・広報までするから大変だ。ひとりで作る
番組の制作費は数万円から出来るから経営としては成り立つ。なにより「タニ
マチ方式」で真咲さんに賛同する人たちからの支持で成り立っている。

物静かな感じなのにバイタリティが満ちあふれた方でした。

SKJ[She Knows Journal]
http://www.skj-tv.com/

JAL-TV
http://www.jal.co.jp/broadband/

(村上)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のハイテク

『テクニカルなことを伝えるテクニック』

堀田研には現場の先生方がよく来研されます。中にはトラブルを抱えたPCを持
ち込んで相談に来る方もいます。

僕達は,それらを「治しましたハイどうぞ」で終わらないようにしています。
治ればよしというのであれば,メーカーのサポートに送りつければよくて,
僕たちに相談するということはそこから学ぼうという意気込みがあるわけです。
僕らはこれに真摯にこたえなければいけない。

PCのメンテナンス中には再起動を何回か求められます。そのたびにパスワード
を求められたとき「皆さんを信用しているので,パスワードを教えてもよい」
と言った先生。あるアナロジーを用いた事例を紹介することでパスワード管理
の概念を理解してもらうことができます。先生にはこのたった一言で理解して
いただけました。

「先生は引越しのお手伝いにきた友人に家の合鍵をあげますか?」

(山田)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週の教育フォーカス(再)

『教育フォーカス』(再放送)

6月27日放送の「教育フォーカス」でわれらが堀田先生が出演されました。
番組内容は学校のコンピュータを何に活用するかということがテーマでした。
 
ある地域ではネットデイを設けたことで地域の人々や保護者,生徒が電子掲示
板やメールを使って交流するという場面がありました。地域の人々が協力して
学校にネットワークを引くということによって地域と学校の絆を深めることが
できるということでした。

このようにコンピュータを学校外の人と交流するための道具としても使うこと
ができるということが分かりました。

(高野)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週の一冊

『書く技術・伝える技術』倉島保美

この本で特にお勧めしたいのは特に本の中盤の「理論編」です。分かりやすい
構成で,書くためのテクニックが頭にリズムよくポンポンと入ってきます。

理論編の各論は4つの部分に分けられています。

1.ポイントとなるテクニックを紹介
2.実際の本や新聞の中からテクニックがうまく活用しきれていない例を紹介
3.テクニックがうまく活用された本や新聞を紹介
4.練習問題

この構成が絶妙のリズム感を生み出し,思わず時間を忘れて次へ次へと読み進め
てしまいます。テクニックを活かしてない例を読み,で「ああ,確かにこの文章
読みにくい」。次に,テクニックを活かした例を読み,「うわ,読みやすい!そ
うか,1つ気をつけるだけでこんなに変わるんだ!」と感動します。そして,そ
の感動さめやらぬまま「自分でも練習をしよう!」と思うわけです。

今週の冨永さんの講座で紹介されていたのがこの本。テクニカルライティング
や,わかりやすい文章を書くことに興味のある方は一読あれ。

(岩見)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のデジタル覗き窓

『田んぼ観測システム』
http://horilab.jp/mag/nozokimado0014.html

堀田研究室(静岡大学情報学部)は,スズキ教育ソフト(本社:浜松市)と共
同で,静岡県浜松市立都田小学校との共同研究の一環として,ライブカメラお
よび各種センサーからなる観測システムの設置を行うと発表した。観測対象は,
都田小学校の子どもたちが一生懸命に育てている稲である。

観測システムを設置する地点は,水田のため,電線・通信線の地下配線工事や,
各種機器を収納する小屋の設置などが必要となる。同研究室関係者は,「この
ような地点にシステムを設置するケースは非常に稀,教育というよりは土木工
事の領域だが,どちらかというと研究よりこういうことが得意な研究室なので
がんばりたい」と意気込みを語った。

都田小学校のライブカメラ画像
http://horilab.ia.inf.shizuoka.ac.jp/miyakoda/

都田小学校
http://www.city.hamamatsu-szo.ed.jp/miyakoda-e/

(森下)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週の元吉原小

『今週の元吉原小学校』

今週は1年生から6年生まで全学年の授業を見る機会に恵まれました。
元吉原小学校の先生方には,様々な配慮をしていただき感謝してますm(_ _)m
今週ご紹介する授業は1年生,2年生の「マウスレッスン」です。ハイパー
キューブねっとJr.のマウスレッスンというソフトを使っての授業だったのですが,
児童の飲み込みが早い…。

これには3つの要素があると思います。
 1.ハイパーキューブねっとJr.というソフトが子どものことを考えて開発されている
 2.児童のポテンシャルの高さ
 3.そして…
最大の要因は授業環境の良さではないかと思います。
元吉原小学校のパソコンの授業のほとんどは,TTや市の職員の方・保護者ボラ
ンティアの方という多人数体制で取り組まれています。そして,授業に関わる方
はみんな勉強熱心です。とにかくやってみようという雰囲気を感じます。そんな
雰囲気のよさが児童にも伝わっているのではないかと思います。

(山本)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週の計ド君

『今週の昔話・計ド君』

堀田先生が小学校教諭時代に取り組んだ,児童の個別学習進度管理システム
「計ド君」。これは,市販の計算ドリルの答え合わせをコンピュータでやって,
どこまで進んだか,ということを管理するシステム。教室に一台のMSXで全ての
児童をサポートするための,様々な工夫がこらされている。システムは単純だ
が,教師の抱える問題を極めて効率的に解決するシステムだ。

さらに言うと,当時堀田先生は,採用2年目の若手教師である。子どもが,くり
返し計算ドリルをするにはどうしたらいいかと,心を砕いている様子が感じられ,
思わずほろりとさせられる。

堀田先生曰く「88年当時は研究にするつもりが無かったし,する方法もわからな
かったけど,今でも十分いけると思う。」

というわけで,岐阜県のITベンチャー企業「MYTOY」との共同研究として,
小学生向けe-Learningシステムとして復活することになりました。

#MSX:当時一世を風靡したPCのひとつ。松田聖子がCMに出てた。

(森下)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週の堀田語録

『で,結論は何なの。』

これはゼミ中,僕らが何度も堀田先生に言わせてしまっている言葉です。「人に
説明するときは結論を先に言え」という意味です。
僕らはよく,輪講の発表で本に書いてある順番に話したり,研究内容を発表する
ときに自分が考えた順番を振り返るかのように話したりすることがありますが,
それでは他の人にとっては理解しづらいのです。
他者に理解してもらうべき最も重要な点をはじめに言う(レジュメなら先頭に書
いておく)。それからその詳細や理由,背景などを話す。これは,書き手が一番
伝えたいことを述べる主題文と,主題文の内容を詳しく説明する指示文からなる
パラグラフ・ライティングと同じなのです。

(宮崎)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +今週のぼやっきー

『恥を知れ』
#このコーナーは「普通の人妻」に人気です。

「わかりやすい文章の書き方講座」なんて受けたもんだから,ライター陣ビビり
まくり。というわけで,今週の「週刊堀田研究室」は,恥知らずな男が3分の1
くらい記事を書いてる。

それもどうかと。

(森下)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +編集後記と来週のゲスト予告

というわけで恥知らずな(主に)男たちのメルマガを今週もお届けしました。
来週は東京大学情報学環の山内助教授をお招きして
『山内祐平に聞きたい』ゼミを開催予定。
(村上)

「書けば書くほど,まとまらず」
(平田)

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